魔法の言葉

3人の子供を持つパパです。日々の出来事や、趣味のことなどを書いてます。

母親の乳がん

3年前に母に乳がんが見つかりました。

最初聞いた時は現実感がなく、母自身も毎年乳がん検診を受けていたので初期のガンだろうと思っていました。家族全員がそう信じていました。

 

詳しい検査結果が出た時、母は先生からステージⅡだと伝えられました。

初期ではなかったのです。

リンパ節に転移しているかは手術してみないとわからないと言われました。

それを聞いた時に初めて母を失うかもしれないという恐怖を覚えました。

 

それから母にとっては辛い日々だったと思います。

手術を受けようとしていた病院に対する不信感から別の病院に転院することになったり、母の両親(僕からしたらおじいちゃん、おばあちゃん)にガンであることを報告したら号泣されたり・・

治療を遅らせてまで転院したのがよかったのか悪かったのか、悩んで夜も全然眠れなかったり。

京都に酵素風呂というのがあるみたいで、ガンに効果があると知り合いの方から聞いて行ってみたりもしたみたいです。

 

それでも僕が子供を連れて実家に帰ると、いつもの笑顔で孫達と遊んでくれて、逆にこっちが元気をもらっていました。

ちょうどこの頃僕の妹が出産を控えていて、母は先生に娘の出産があるから手術日を少し遅らせてほしいと言ったそうです。赤ちゃんが産まれたら娘が実家に帰ってくるので、助けてやりたいからと。手術は落ち着いてからにしたいと。

もちろん妹は反対し、早く手術を受けるように説得しました。

 

母は妹に手紙を送ったそうです。妹が見せてくれたのですが、そこには「一番大事な時なのに助けてあげられなくてごめんね」と書かれていました。

母親というのは自分が死ぬかもしれないという時にまで子供の心配をするのかと、僕は母の偉大さを改めて知りました。

 

僕は一つ願掛けをしました。

その頃僕はタバコを吸っていたのですが、「タバコをやめたら母の病気が治る」と

自分の中で願掛けをしました。

母には「タバコを一生吸わないことに決めた。だからお母さんも頑張って」と伝えました。その時は母は笑っていましたが、後で妹から母が嬉しくて泣いていたと教えてくれました。

 

妹にも感謝です。いつも病院に付き添ってくれて、母を励ましてくれていました。

そういうの見ると娘っていいなぁと思ったりもしました。

 

手術当日、会社には有休をもらって母に付き添いました。

手術の流れは、

乳房を全摘

リンパ節に転移してないか検査

背中の筋肉を胸に移植する形成手術

といった流れでした。

 

全摘が終わって先生が手術室から出てきて

「リンパ節に転移はありませんでした。」

と言われた時は家族で泣きながら喜びました。

 

母の手術は全て無事に終了しました。

 

手術後一週間も経つと、普通に笑って会話できたり歩いたりできるようになりました。

 

それから1年毎に再発がないか検査を受けていているそうです。

先日母からラインがきて

「今年も異常ありませんでした。ほっと一安心です。これでこの1年頑張れます!」

とありました。

 

母は毎年家族全員(僕の兄弟家族、総勢14人!!)で夏休みに旅行に行くのを

すごく楽しみにしていて「来年はどこに行こうかなー、ディズニーランドは行きたいけど高いしなー」と言ってました(笑)

 

ディズニーランド行こな!

 

 

追伸

タバコはあれから1本も吸ってません。